Table of Contents
ここでは、Debianをインストールする方法について説明します。
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はじめに
サーバーのハードウェアには、GMKtecのNucBox M5 Plusを選択しました。
ミニPCには仮想化プラットフォームのProxmox VEをインストールしているため、そこに仮想マシンを作成してDebianをインストールします。
Proxmox VE上の仮想マシンにインストールする場合は、「Proxmox VEで仮想マシン(VM)を作成する」の記事も参考にしてください。
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Debianのダウンロード
Debianのダウンロードページから、ISOイメージをダウンロードします。今回はDebian 12.10.0をダウンロードしました。
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インストール用USBメモリの作成
先ほどダウンロードしたISOイメージを、USBメモリに書き込みます。Win32 Disk Imagerなどのイメージ書き込みソフトを使用してUSBメモリへ書き込みましょう。
Win32 Disk Imagerを使用した書き込み方法については、Win32 Disk Imagerのインストールと使い方で詳しく説明しています。そちらを参考にしてください。
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Debianのインストール
DebianをインストールしたいPCにUSBメモリを接続し、PCを起動してUSBメモリからブートさせましょう。起動するとDebianのインストール画面が表示されます。
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インストール方法の選択
インストール方法が表示されます。「Graphical Install」を選択してEnterキーを押すか、自動でインストールが開始されるまで待ちましょう。
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言語の設定
インストール中に表示される言語の設定を行います。日本語を選択して「Continue」を押しましょう。
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ロケールの設定
ロケールの設定を行います。この設定はタイムゾーンの設定やシステムのロケールの選択の支援に使用されます。
日本を選択して「続ける」を押しましょう。
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キーボードの設定
キーボードの設定を行います。使用しているキーボードの配列に合わせて選択し、「続ける」を押しましょう。
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ホスト名の設定
サーバーのホスト名を設定します。
デフォルトはdebian
になっています。特に指定がなければそのままでも問題ありません。ホスト名を入力して「続ける」を押しましょう。
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ドメイン名の設定
サーバーのドメイン名を設定します。
デフォルトは空欄になっています。特に指定がなければそのままでも問題ありません。ドメイン名を入力して「続ける」を押しましょう。
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管理者のパスワードの設定
管理者ユーザー(root
)のパスワードを設定します。
パスワードを入力するとsu
コマンドでroot
ユーザーへのログインが可能になります。
空にするとroot
ユーザーへのログインが制限され、後に作成するユーザーにsudo
権限が与えられます。
ユースケースに合わせて設定し、「続ける」を押しましょう。
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ユーザーの表示名の設定
非管理者権限のユーザーを作成します。作成するアカウントを所有するユーザーのフルネームを入力しましょう。
この情報はユーザーの本名を表示、利用するプログラムのほか、このユーザーから送られるメールのデフォルトの発信元といった形で使用されます。一般的には本名を入力しましょう。
ユーザーの表示名を入力して「続ける」を押しましょう。
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ユーザー名の設定
非管理者権限のユーザーを作成します。作成するアカウントのユーザー名を入力します。
ユーザー名の先頭は小文字のアルファベットでなければなりません。ユーザー名を入力して「続ける」を押しましょう。
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パスワードの設定
非管理者権限のユーザーを作成します。作成するアカウントのパスワードを入力します。
パスワードを入力して「続ける」を押しましょう。
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パーティショニング方法の設定
パーティショニングの方法を設定します。
特に指定がなければ「ガイド・ディスク全体を使う」を選択して「続ける」を押しましょう。
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パーティショニングするディスクの設定
パーティショニングするディスクを設定します。
ディスクを選択して「続ける」を押しましょう。
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パーティショニング機構の設定
パーティショニング機構の設定をします。
特に指定がなければ「すべてのファイルを1つのパーティションに」を選択して「続ける」を押しましょう。
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パーティションの詳細設定
パーティションの詳細が設定できます。
特に指定がなければデフォルトのまま、「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」を選択して「続ける」を押しましょう。」
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パーティションの作成
作成されるパーティションの最終確認です。
内容に問題がなければ「はい」にチェックを入れ、「続ける」を押しましょう。
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メディアの検査
パッケージマネージャー(apt)によって使用される追加のメディアの検査を指定できます。
特に指定がなければ「いいえ」にチェックを入れ、「続ける」を押しましょう。
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Debianパッケージリポジトリの設定
Debianのパッケージリポジトリの設定を行います。「日本」を選択して「続ける」を押しましょう。
パッケージリポジトリとそのミラーが一覧で表示されます。特に指定がなければdeb.debian.org
で問題ありません。
リポジトリを選択して「続ける」を押しましょう。
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HTTPプロキシの設定
HTTPプロキシの設定を行います。
プロキシを介してインターネットへアクセスする必要がある場合は、プロキシ情報を入力しましょう。必要ない場合は空のままにします。
設定したら「続ける」を押しましょう。
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Debian Popularity Contestの設定
このシステムで最も利用したパッケージについての統計を、Debianコミュニティに匿名で提供するようシステムを設定できます。
参加することを選ぶと、自動送信スクリプトが毎週1回自動的に実行され、Debianコミュニティに統計が送られます。収集された統計は、Debian Popularity Contestで確認できます。
いずれかを選択して「続ける」を押しましょう。
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インストールするソフトウェアの選択
デフォルトでは、システムのコア機能のみがインストールされます。ここで追加でインストールするソフトウェアを選択することができます。
デスクトップPCとして使用する場合など、GUI環境が必要な場合は「Debian デスクトップ環境」と「GNOME」にチェックを入れましょう。
サーバー用途で使用する場合など、リモート接続環境が必要な場合は「SSHサーバー」にチェックを入れましょう。
インストールするソフトウェアを選択したら「続ける」を押しましょう。
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ブートローダのインストール
GRUBブートローダーをインストールします。「はい」にチェックを入れ、「続ける」を押しましょう。
GRUBブートローダーをインストールするデバイスを選択し、「続ける」を押します。インストールが完了するまで待ちましょう。
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システムの再起動
インストールに使用したUSBメモリを取り外し、「続ける」を押しましょう。
これによりシステムが再起動され、Debianが立ち上がります。
シェルのログイン画面が表示されました。Debianのインストールは完了です。