aptとapt-getの違いと使い分け
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aptとapt-getは、どちらもDebian系のLinuxディストリビューションで使用されるパッケージ管理ツールです。
ここでは、2つのコマンドの違いと使い分けについて解説します。
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apt-getとは
apt-getは、古くからあるパッケージ管理ツールの1つです。このツールを使用することで、リポジトリからパッケージを取得し、インストール、アップグレード、削除などの操作が可能です。
依存関係の解決や競合するパッケージの処理を自動的に行い、キャッシュ管理も行います。さらに、システム全体のアップグレードを実行することも可能です。
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aptとは
aptは、apt-getの後継として開発されたパッケージ管理ツールです。apt-getと同様に、インターネット上のリポジトリからパッケージを取得し、インストール、アップグレード、削除などの操作が可能です。
より直感的でシンプルなインターフェースを提供し、高速で、ディスク容量の節約にも貢献します。また、依存関係や競合パッケージの処理、キャッシュ管理も自動的に行います。
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aptとapt-getの違い
apt-getは、古い設計ゆえに依存関係の解決に問題があったり、進捗表示やエラーメッセージがわかりにくいという欠点が指摘されてきました。これに対してaptは、これらの問題を解決するために開発され、よりシンプルで直感的なコマンド体系、進捗表示、詳細なエラーメッセージの表示、自動データベース更新など、多くの改良点があります。
また、apt-getのインターフェースは明確に定義され、下位互換性が維持されることが保証されていますが、aptのインターフェースは将来的な改良のために変更される可能性があります。
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どう使い分けるべきか
基本的には、aptを使用することが推奨されます。aptは、よりシンプルで直感的なインターフェースを持ち、高速で効率的なパッケージ管理を実現しています。
ただし、aptは将来的にインターフェースが変更される可能性があるため、スクリプトや外部ツールでの使用を考慮する場合、安定した互換性を確保するためにapt-getを使用することが推奨されます。